古参になりたい人を古参に誘導する

コンテンツ

キャラクター運営をしてそしてある程度成長してくると「新規さん」と「古参メンバー」が入り交じった状態になってきます。
雰囲気のよい運営をしていると、古参メンバーが新規さんを歓迎してくれ、そして新規さんを楽しませつつ、徐々に古参メンバーになってもらえるようにやんわりと誘導してくれたりします。

また、新規さんも時間がたつと「こんなにこのコンテンツを愛しているんだ!」ということを示したくなる時期が来ます。
そうなると、古参メンバーになってくれて、さらにコンテンツの発展を助けてくれるようになります。

とはいえ、古参メンバーになるのは意外に難しいものです。
なぜなら、古参メンバーになるには様々な「知識」が必要となるからです。

■古参に必要な知識とは?

古参メンバーに必要な知識には色々とあります。
コンテンツに対する知識、そして、コンテンツがこれまでどのような成長過程を抱いてきたか、というコンテンツ内容ではなくコミュニティの成長過程の知識です。

この両方を獲得すると、古参としての知識が身につくことになります。

人はなりたい自分になれることに快感を覚えるものです。
コンテンツのファンも「古参になりたいと思った段階で、すぐに古参になれる」と嬉しく感じます。

古参になるための道具を古参になりたい人に渡すこと、これはとても重要なことです。
では、古参になるための道具とは何でしょう?

設定資料、そして、これまでの成長過程の資料、この2つを古参になりたい人に提供するのが良いのです。

■古参になるための資料を作る(そして販売する)

東北ずん子プロジェクトでは、古参になりたくなったらすぐになれるように、東北ずん子プロジェクトの知識が身につくような公式同人誌を販売しています。

設定資料集を読めば、服の構造もわかり、身長やキャラクターの重要事項などもすぐに見渡せるようになっています。
これさえ読んでおけば、一通り世界観も理解でき、しっかりと「コンテンツをわかっている人になれる」というものになります。

また、コンテンツのこれまでの成長過程を同人誌にしたものも販売しています。

この本を読めば、これまで東北ずん子がどのような成長過程をたどってきたか、アニメ化の背景には何があったのかなどがわかります。
この本を読んでおけば、コンテンツの成長の歴史が見渡せるようになっています。

このように同人誌としてコンテンツの設定資料や、コンテンツの成長過程を販売することで(金額は大きくないですが)制作費の回収をしつつ、ファンの方がすぐに古参になれるような仕組みとなっています。

■コミュニティの良い空気を作り出すために

新規さんと古参メンバーはコミュニティによっては対立しやすい場合もあります。
新規さんからは古参メンバーのこだわりが面倒に感じることもあるでしょうし、古参メンバーからは新規さんが雰囲気やこれまでの経緯を知らずに自由にやることが不安でたまらない、ということもあります。

ただ、新規さんと古参メンバーが争っていてはコンテンツを取り巻く「楽しい雰囲気」がなくなってしまい、コミュニティも縮小してしまいます。
コミュニティが発展するには、新規さんが早い段階で古参メンバーになれるようにし、コミュティの空気をよい形のまま維持していくことが大切です。
新規さんから古参メンバーになったばかりのような中間的な人が増えると、新規さんも増えやすいのでコミュニティが良い雰囲気のまま伸びていきます。

新規さんと古参メンバーが上手に混じり合うような形をコンテンツ運営者は意図的に作っていくようにしましょう。