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アニメ地域おこしでは「仲間を作る」ことが重要です。
一人ではできることはたかがしれているもの。
しかし、仲間が増えれば増えるほどできることも増えていきます。
たとえば、音楽の才能がある人とイラストの才能がある人と動画の才能がある人が集まればMV(Music Video)がつくれます。
コスプレの才能がある人が参加すると、さらに人が演じるところまでできます。
スケジュール管理する才能がある人がいればプロジェクトはスムーズに進むようになります。
営業の才能がある人が参加すれば、スポンサーを味方に付けたり、関係者を増やすことができるようになります。
このように、一人ではできることは限られていますが、人が集まればできることが増えていきます。
■この指止まれ、の時代に
これまでの地域コミュニティは「こういう風習がこれまであったので続けていこう」というようなコミュニティが多かったのが特徴です。
町内会や商店街組合、商工会、これらは変化の激しくない時代にはよい物でした。
しかし、変化の激しい時代に新しい形のコミュニティを作るには「この指止まれ」の方式が適しています。
すんでいる地域や仕事の内容から参加を促すのではなく、「こういう面白いことをやるので、興味のある人一緒にやりましょう!」というやり方です。
この指止まれ方式にすると、色々な才能が集まりやすくなり、才能が集まれば集まるほどできることも広がり、そしてコミュニティが活性化します。
たとえば、CodeForという団体が色々な地域にありますが、あれらは地域に住むIT系の人、もしくはITに興味のある人が集まってみんなで地域課題をITで解決していこう、という団体です。
参加したい人が集まって行動していくことで、色々なアプリなどが生まれていっています。
「新しいことが好き」「世の中を進歩させるのが好き」という人は一定数いるので、こういう人が集まってくるとコミュニティが活性化して面白いことが生まれていきます。
アニメ地域おこしも現時点では「新しい取り組み」なので注目されやすい状態です。
「やってみたい!」という人が多いけれども、やり始めるきっかけがない、というものなので「この地域でアニメ地域おこしをやります!」と宣言すれば比較的人は集まりやすい分野と言えます。
■告知をすること、楽しそうにすること
コミュニティに人が集まるコツは2つです。
1つめは、告知をすること。
色々な形で告知をしないと人は集まってくれません。
ですので、動画で告知したり、生放送をしたり、Webラジオをしたり、地域新聞に取り上げてもらったり、さまざまな形で告知していくと良いでしょう。
地域を盛り上げるためにニュースメディアを作ってしまう人もいますが、それも告知の大切さを知って告知力を上げてきた結果自分たち自身がメディアとなった結果であることも多いです。
2つめは、楽しそうにすることです。
自分自身がコミュニティに属することで楽しんで、そしてその楽しさを発信していけば周りの人も「ここは面白そう!」と思って近づいてきてくれます。
苦労している話ばかりすると「大変そうだなぁ」と思ってみてもらえますが、楽しそうな雰囲気は消えてしまいますのでコミュニティの参加者は増えづらくなります。
コミュニティ運営をする上では「自分自身も楽しむこと」は必要不可欠です。
アニメ地域おこしのいいところは「楽しそう」が感じやすいところです。
アニメビジネスをやっている人も映画を頻繁に見にいって感想を言っていたりと、自分自身がアニメを好きだったりコンテンツを愛していてその楽しんだ結果からコミュニティの参加者を引き寄せています。
「苦労することに価値がある」と感じてしまって苦労話ばかりする人もいますが、それではコミュニティは成長しないのです。
自分自身もいっぱい楽しんで、「面白かった!」「嬉しいことがあった!」というように前向きな感想を発信していくことで人を巻き込むことができます。
アニメ地域おこしではコンテンツに対する愛を示すことでファンもコミュニティの参加者として巻き込むことができます。
ファンと一緒にコンテンツを楽しむ、ここがアニメ地域おこしをする上で、コミュニティを維持する上で大切なことなのです。