オリジナルキャラを作る場合は3000円以上の商品を作ろう

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Photo by Bernard Hermant on Unsplash

自分が自由に使えるオリジナルキャラクターを作る!
これはメチャクチャ楽しいことです。
しかも、イラストレーターさんに依頼する形になる場合は予算5万円から30万円くらいでイラストをお願いすることができます。
キャラクターの新規立ち上げを行うこと自体はがんばれば自分のお財布次第でなんとかなります。

■継続こそが難しい

キャラクターを作るときは「メチャクチャ広がってアニメ化して世界にも広がるといいな」というように夢が広がるものです。
では、メチャクチャ広がるためにはどうすれば良いかというと「継続すること」です。
続かないことにはどんなキャラクターであっても忘れ去られてしまいます。

では、継続するために大切なことは何でしょう?
身も蓋もなし話になりますが、継続するために必要なものは「お金」です。

特にイラストやコンテンツを外注している場合は継続するためにお金は必須になります。
最初にキャラクターを作っただけでは成長はなかなかしないものです。
キャラクターの新商品を作ったり、新規イラストを作ったり、新しいコンテンツを発表してその結果キャラクターが成長していきます。
継続するために、お金を使っていく必要があるのです。
そして、お金を使うにはお金を稼ぐ必要があります。
お金を稼いでコンテンツを作るためにお金を使って、またお金を稼ぐ。
この繰り返しが必要だからこそ、継続は難しい、のです。

■オススメは3000円以上の商品やサービス

オリジナルキャラクターでお金を稼ぐには、商品なりサービスにキャラクターを組み込んでいく必要があります。
オススメの方法は3000円以上の商品を準備することです。
流通を使わずに直接販売する場合、3000円以上の商品の場合は原価が50%としてみても1500円の粗利益は出ます。
(できれば原価は30%くらいに抑えたいところですが)
3000円の商品が20個売れると、約3万円の粗利益が出る、という計算になります。
40個売れると約6万円の粗利益。
これくらい売れると新しいコンテンツを作ることができます。

実は長生きしているオリジナルキャラクターは3000円以上の商品やサービスを持っているキャラクターが多いです。
旅館などがオリジナルキャラクターを運営している場合も7000円以上の宿泊料になります。
単価が高い商品やサービスを運営するとキャラクターの宣伝効果と合わさって利益を出しやすい体質になります。
東北ずん子プロジェクトでも「追加ボイス」という音源データを3000円(+税)で販売しています。
この収益で新しいコンテンツを作る、というサイクルを回しています。

これが500円の商品とかでやる場合は大量生産が必要になります。
オリジナルキャラクターで大量生産する場合は大量にさばける流通ルートを持っている必要があります。
流通ルートがある場合は大丈夫ですが、そうでない場合は小ロットでしか商品やサービスをさばけない状態になります。
そのため3000円以上の高額商品を持つ必要があるのです。

オリジナルキャラクターで上手くいっている業界としては日本酒業界があります。
日本酒ではオリジナルキャラクターを付けることが多いのですが、商品自体が高額なのでキャラクターが宣伝して商品が売れてまたその結果売れる商品に新しい絵がついていく、というような流れができていきます。
商品単価が3000円や5000円くらいになると維持がしやすくなるのです。
キャラクターで商品を考える際には現在やっている商売で3000円以上の商品やサービスがないか、その商品に付加価値としてキャラクターを付けられないか、というふうに考えてみましょう。

■キャラクターに物を売ってもらう

また、キャラクターを付けるだけでは話題にならないのでキャラクターがものを販売してくれるような仕組み(看板にキャラクターの絵を入れて目を引くようにするとか、商品パッケージに絵を入れて他社のパッケージより目立つようにするとか)を考えましょう。
ただ単に誰も見ないところでキャラクターを作っても効果が出ません。
売り場を持っている場合は売り場で目立つような工夫を。
お店を持っている場合はそのお店が目立つようにキャラクターを使う。
ネットでがんばる場合はキャラクターのSNSアカウントを作って積極的にお客さんや他のキャラクターなどと会話してファンを増やしながらものを販売する。
このように、キャラクターが物を売るような仕組みを作っていってください。

キャラクターを作るのは楽しいですが、継続は作ることとは別の努力が必要になります。
継続は最初のうちは安定するまで大変ですが、継続し始めると続けること自体がどんどん楽しくなり、上手くいけばキャラクターもどんどん成長していきます。
継続し、成長し続けられるようにしっかりと「お金」を稼げる仕組みを作りましょう。