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ファンの人たちにイラストとか動画とか音楽を作ってもらって盛り上げていきたい!
この考え方はとても大切です。
公式だけがコンテンツを作る形になるとどうしても【コンテンツを供給しない期間に盛り上がらなくなる】という現象が起きます。
盛り上がらない、というのはコンテンツのパワーが縮小していく状態になりますのでどんどんファンの人も減って規模も縮小してできることが減っていきます。
そのため、ファンの人たちに応援してもらい、イラストとか動画とかを作ってもらうことは結構大事なことだったりします。
■どうしてファンの人はコンテンツを作りたくなるのか
それでは、どうすればファンの人が2次創作コンテンツを作ってくれるのかというと、作りたい気持ちになるからです。
同人誌とかも同じで「描きたいから描いた!」というのが大事です。
それでは、なぜ作りたい、という気持ちになるのかというといくつか理由があります。
この作りたい理由をしっかりと抑えていくと2次創作をしてくれる人が増えます。
2次創作のコンテンツを作りたい!という気持ちになってもらうためには以下の3つのどれかがあるのが重要です。
(1)キャラ/コンテンツが好きだから
(2)発表する場があるから
(3)遊んで良いネタや道具があるから
それでは、1つ1つ見て行きましょう。
■(1)キャラ/コンテンツが好きだから
当たり前ではありますが大事なのが「好きな気持ち」をファンの人が持ってくれること、です。
作品を作りたい!という気持ちは好きという気持ちが貯まってそれをどこかにぶつけたい、出力したい!という気持ちからクリエイティブに向かいます。
クリエイティブに向かない人は物欲に向いたり、イベントに行きたくなったりと出力先は変わりますが、根底にあるのは「好き」という気持ちです。
好きになってもらうために、ファンの人とコミュニケーションをとったり、ファンの人に見てもらえるように努力したり、そういった地道な努力をすることは必要になります。
■(2)発表する場があるから
最近だとtwitterやPixiv、ニコニコ静画/動画、Youtubeなどのおかげで「ネット上の発表の場」がいろいろとできあがってきました。
絵描きさん、動画を作る人、作曲する人、みんながネット上に発表する場があることでコンテンツを出して行くようになりました。
このように発表する場があるとクリエイターはそこに向けて作品を出そうとしてくれます。
さらに、普段使っているところ以外にも発表の場があるとクリエイターはそこに向けてクリエイティブを加速させます。
最近だとNFTアートで販売できる機会があるよ、というのがあればそこに向けて絵を描く人もいます。
また、リアルイベントで展示会をするよ、絵師100人展をするよ、というようなものがあれば参加してくれる人も増えます。
同人誌即売会なども発表する場、となっているのでそこに向けてマンガを描いたり絵を描いたりします。
コンテストがあればそこをキッカケにチャレンジする人も多いです。
「発表する場」をしっかりと作っていくと2次創作は加速します。
■(3)遊んで良いネタや道具があるから
一番爆発的に広がるのが「みんなのオモチャになる」ということだったりします。
たとえば、いまいち萌えない娘というキャラクターがいますが、こちらは神戸新聞がアルバイトの募集時にイラストの横に「右のキャラクターがいまいちいけてない(萌えていない)理由を3つ挙げなさい」という記載をしたことから始まります。
その後、twitterで爆発的に話題になり「萌えない理由」を話題にし、絵描きさんは少しだけ改造して萌える絵にしたり、萌えない絵のまま可愛い雰囲気をだそうとがんばったりとすることでイラストも大量にUPされました。
このように「みんながネタにできる」「遊び道具にできる」なにかがあると2次創作をしてくれるようになります。
東北ずん子プロジェクトでは2次創作をしてもらうためにさまざまな「オモチャ」をつくっています。
どちらかというとテクノロジーを使ってオモチャを作っています。
例えば、しゃべる音声合成ソフトや、歌う音声合成ソフト、ボイスチェンジャー、2次元の動くイラスト(Live2Dモデルや、E-moteモデル)、3Dモデル、パワポで東北ずん子のマンガが作れるキット、などがあり、いろいろとファンの人が遊べるオモチャを増やしていっています。
その結果オモチャで遊んでくれる人が増えて2次創作が増えて、その結果さらにファンが増える、という好循環を作り出しています。
オモチャとは「ネタ」でも良いですし、イラスト素材良いですし、大喜利みたいなものでもいいですし、ボイス素材とかでも良いです。
とにかく「これを使えば遊べる!」とファンの人に思ってもらえるものを提供すると2次創作に繋がります。
「オモチャを作り出そう!」という気持ちで取り組んでみてください。
この「オモチャ」による2次創作は既存のコンテンツにファンがあまりついていなくてもチャレンジしてくれることが多いです。
ですので、2次創作でコンテンツを広げたいときにはオモチャ作りをがんばってみてください。