独自に自分たちでコンテンツを作って地域おこしをしている事例、かなり増えてきました。
かくいうこの記事を書いている私自身も、東北ずん子というキャラクターを運営しています。
参考:東北ずん子 http://zunko.jp
今まで10年くらい独自の地域キャラクターを運営してきており、様々なキャラクター運営さんとも交流してきました。
その中で、キャラクターの運営をするコツがいくつか見えてきましたのでここで共有させていただきます。
なにか1つブランドに頼る
ただ単にコンテンツを作るだけでは、なかなか「信用」は生まれません。
コンテンツは信用があってファンの皆さんとの交流があってそこで拡大していくものです。
イラスト、声、なんでもいいので1つだけは「大きなブランドに頼る」というのもファンのみなさんの信用を得る方法の1つです。
たとえば、声優さんに声を吹き込んでもらえば、声優さんの名前を使うことができ、そこで信用が生まれます。
人気のあるイラストレーターにキャラクターデザインを依頼すると、その方のパワーで最初の広がりを作ることも可能です。
全部を低コストにするのも有りですが、1つはブランドに頼ることも考えるのがオススメです。
「キャラクターに「CV 声優さん名」というように声優さんの名前を付けたいのですがどうしたらいいですか?という質問などもよく私の元に来ます。
この場合、単純に声優さんの名前を使うことをするのは声優事務所の許諾はおりづらいので、「声を出す仕事の発注」をするのが良いでしょう。
たとえば、短いボイスドラマの脚本を書いて、それを声優さんに演じてもらう、というようなことをすればCV(キャラクターボイス)で声優さんの名前を使うことができます。(実際にそのキャラを演じてもらっているわけですので)
コンテンツの運用コストを下げる
当たり前ですが、コンテンツ制作はお金がかかります。
イラストを1枚描いてもらうのに、3万円から30万円。
キャラクターの3Dモデルを作るのに30万円から150万円。
動画を作る場合はもっとピンキリの金額になります。
このように、コンテンツを作るにはお金がかかります。
長年続けているコンテンツは「上手くコストを下げて運営している」コンテンツか、もしくは大金はかけたけど大ヒットさせたコンテンツのどちらか、です。
自分でコンテンツをイチから立ち上げる場合はできる限り「コンテンツの運用コスト」を下げることが大事です。
ひたすらコンテンツを作ることで人気を作っていくのはコストが大きいので、たとえば看板などが設置できるのであれば「看板を設置してそこでみんなが写真を撮ることがコンテンツになる」というようにあまり追加でコストがかからないけれど、コンテンツは地道に増えていくパターンを作るのが効果的です。
N次創作をしてもらえる環境をつくる
東北ずん子や初音ミクのようにファンの方が創作物を作る、という状況を作るのも有効です。
自分たちだけでコンテンツをツクルとなると、1ヶ月に1つ出せればそれでも多い方、となりがちです。
ファンの方に応援イラストなどを描いてもらえたり、小説を書いてもらえればそれだけでコンテンツが増えますし、なにより「みんなで楽しめる環境」ができてきて、コミュニティとして成長していきます。
N次創作してもらうコツですが、キャラクターイラストに「特徴」を入れることです。
たとえば、黒髪ロングの女子高生、というキャラクターで髪の毛に飾りなども付けていない場合、他の人が発表したキャラクターと区別がつきづらくなります。
漫画やアニメのように自分たちがその世界を作って、コンテンツを広げていく場合はそれでも大丈夫ですが、ファンの人にコンテンツを作ってもらう場合にはわかりやすい特徴があった方が上手くいきます。
髪飾りのこれだけを描いてもらえれば、それだけでこのキャラクターだとわかる!
上記のような特徴があるとN次創作してもらいやすくなり、また、N次創作してもらった際に他の人にも「このキャラクターだ!」と認識してもらえるようになります。
たとえば、以下の東北ずん子ちゃんのイラストを見てもらえばわかると思いますが、「枝豆のカチューシャ」がついています。
キャラクターの最小単位は「顔」になります。
この顔に一目でそのキャラクターだとわかる特徴がついている、とN次創作する人も「このポイントだけ抑えておけばとりあえず、そのキャラクターになる」ということがわかります。
そして、見る人も「枝豆のカチューシャついているから東北ずん子ちゃんだ」と認識できます。
キャラクターデザインを依頼する際には顔に何かしらそのキャラクターだと識別できる「何か」を入れてもらうようにしましょう。