アニメのキャラクターなどを利用する際には、当たり前のことですが利用料が必要となります。
この利用料ですが、正確なところは版元(ライセンサー:権利を持っていてライセンス許諾をするところ)に問い合わせをしないとわからなかったりします。
ただ、問い合わせ時にはある程度企画を固めておく必要がありますし、企画を固めるためにはある程度金額を把握しておく必要があるのも確かです。
ですので、前もってライセンス料の相場を理解しておくことは重要です。
また、ライセンス料がどうなっているのか、というのも理解して起きましょう。
ライセンス料の相場ですが、一般的には上代の4%~10%くらいが相場になります。
ライセンス料の相場に幅はありますが、超巨大コンテンツではない場合、5%を指定してくる企業が多いです。
ただし、電子データの販売などになると一般的なコンテンツでも5%~15%の間になりやすいです。(10%という指定をしてくる企業が結構あります)
また、ライセンス料ですが、製造数に応じてのライセンス料になることが多いです。
(販売数に応じて、とはなりづらいです。だからこそ販売数に応じての金額になりやすい電子データの場合は金額が高くなりがちです。)
ミニマムギャランティとは
ライセンス料の相場はわかったとして、それだけではまだお金が足りません。
たとえば、商品1000円のものを10個作ると1万円。
ライセンス料は5%とすると、1万円の5%で500円が支払額になるように思えます。
しかし、金額が小さすぎるとライセンサー(権利元)の収入が少なくなるので契約の手続き、監修の手続きに使った人件費が回収できません。
そのため、ミニマムギャランティというのを設定しているライセンサーがほとんどです。
ミニマムギャランティとは「最低保証額」のことをいいます。
ライセンス料が安い場合は、最低でも○○万円支払ってね、という意味になります。
ミニマムギャランティが30万円の場合は、以下のような形になります。
キャラクターなどのコンテンツを使う場合、まずは30万円は支払が確定。
もし、ライセンス料を計算して30万円を超える場合は追加で払っていく。
例えば、希望小売価格が1000円の商品が1万個製造した場合、合計1000万円の販売額になります。
ライセンス料が5%とすると、50万円がライセンス料になります。
この場合、ミニマムギャランティ(MG)を越えたので、支払額は50万円となります。
例えば、希望小売価格が1000円の商品が1000個製造した場合、合計100万円の販売額になります。
ライセンス料が5%とすると、5間年がライセンス料のようにみえます。
ただし、ミニマムギャランティが30万円の場合、30万円を超えていないので支払額は30万円になります。
ミニマムギャランティですが、こちらはコンテンツの規模でかなり金額が変わってきやすいです。
安いところが30万円程度。
高いところでは、200万円になる場合もあります。
企画時点で事前にある程度ライセンス料を予想しておこう
コンテンツのライセンスを利用する場合、企画書の中に予定製造数なども入れておくと話が通りやすくなります。
そのためには、事前にライセンス料を想定しておくことが重要です。
いわゆる深夜アニメで大ヒット、とまでは言えないまあまあのヒット作ですとライセンス料5%、ミニマムギャランティ50万などを想定してまずは金額を予想しておくことが重要です。
その後、ライセンサー(権利元)と調整しながら詳細を固めていくことになるかと思います。
一般的な相場観を持っていれば、企画も立てやすくなります。
ライセンスの相場をまずはこのページで理解しておきましょう。