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ライセンス関係の大型展示会や、アニメ関係の展示会など、さまざまな展示会があります。
展示会は商談会の場になっていて、出せばそれなりに商談をしたい、という企業が来てくれます。
大型展示会に出展する意義は感じますが、出展費用が安くても30万円などかかってしまいます。
ブースの中味を凝るようにするとさらに出展費がかさみます。
また、多くの大型展示会は出展期間が3日程度あり、その期間はメンバーが拘束されるので結構負荷もあります。
効果はあるけど、しかし、展示会はしんどいなぁ、と思っていたのであることにチャレンジしました。
それが「身内を集めての展示会」です。
■6社くらいで展示会をしてみたら効果大だった
私が運営に関わっている東北ずん子プロジェクトは「音声合成」の界隈で知名度があるコンテンツなので、他の音声合成系の運営さんに参加してもらって展示会をしました。
展示会といっても、各社に長テーブル1つずつとイスを数個使ってもらう程度のものです。
ブースなどは作らずに、そこそこ広い会議スペースを借りて、これまで会ったことのある方などに告知のメールを送りミニ展示会を開催しました。
結果、大型展示会に出すよりも効果がある内容となりました。
なぜそうなったのか、考察を書いていきます。
まず、営業先を知り合い中心としたので「我々の仕事の分野をわかってくれている人」が中心に来てくれました。
また、営業メールだけではなくfacebookなどのSNSでも宣伝したので、直接の知り合いでなくてもちょっと関係ありそう、という人も興味を持って参加してくれました。
「これから仕事で関係しそうだから挨拶してみようかな」という人も含め、参加してくれたので良い出会いが生まれました。
商談も実際に進み、コラボもいくつか実施し、出展費用もコラボなどの売上のおかげで回収できました。
展示会に出して目に見えた費用の回収ができる、というのはなかなかすごいことです。
興味を持ってくれる人がそこそこ多く、1人あたり10分くらいの会話をするのを繰り返す感じで1日が過ぎました。
期間も1日にしていたおかげで、それほど疲労することなく商談をこなすことができました。
商談会に参加した企業はみんな知り合いだったので、良さそうな案件があればお互いに紹介し合うこともでき、「知り合いの紹介」という安心感もあって話も早く進んだのも良かった点です。
大型の展示会と違い、事前に「なんとなくだけど私たちのことを興味を持ってくれている」という人が来てくれたおかげで会話もスムーズでした。
ただ挨拶をして終わり、というケースもありましたが、お互いの事業でこういうことをやっているという情報交換自体に意味があったり、そのうちご一緒できそうな企業さんもたくさんいるような状態を作れました。
そして、大型の展示会と違ってポスターを準備する程度で十分に商談スペースとして成立した点も良かったです。
壁にポスターを貼って、テーブルの足隠しにポスターを貼る程度で十分なレベルだったので、展示会セッティングも楽でした。
元々知り合いで会った人であっても、近況報告をお互いにすることで「それなら、今ならこれを仕掛けられるね」というように案件が生まれていくのを強く感じました。
知り合いであっても「たまにちょっと会話をする」というのはとても大事ですね。
■展示会は自分たちで企画してみよう!
上記のように、身内で展示会をやることは大型展示会に出展するよりも「準備が楽」で「効果も高い」ことがわかりました。
ただし、お客さんの誘導はしっかりやる必要があり、これまで会った人への連絡やfacebookなどでの告知など、その辺りは普通の大型展示会以上にしっかりやる必要があります。
また、参加してくれる企業も同じように告知をすることで、お互いに良さそうな企業や案件の紹介をしあうことになって相乗効果が生まれます。
ブースなどは小さくて大丈夫。
それよりも、良い立地(みんなが参加しやすい場所で、そこそこの広さがあるところ)と展示企業と参加者を確保することが大事です。
それさえできるのであれば、自分たちで展示会を企画してしまえば効果の出るイベントを作ることができます。
主催者としてこれをやっておけば良かった、という反省点は以下のようなものです。
・入場者全員の名刺をいただき、それを参加企業に共有するような仕組みがあれば良かった
・事前告知ページをもう少し早めに作っておけば良かった
・展示会終了後にパーティ的なものを開いてもう少し交流をする時間を作れば良かった
・準備時間とお昼の時間などの確保が地味に難しいので全部先に済ませて、開始時間は12時くらいからでも良いと思った
反省点はあれども、やって良かったというのが身内の展示会です。
もし、今後自分たちで商談を増やしたい、と思ったときには単純に大きな商談会に出るのを検討するだけでなく、身内で商談会を作る、というのも検討してみてください。
身内でやれば商談会を「1日だけにする」という自分たちの仕事にとっても営業を減らすような仕組みにできます。
ブース設営などなくても、長テーブルさえあれば商談できますし、10社や20社程度までであればちょっと大型の会議室など借りれば対応できます。
公共系の施設であればすごく安い金額で借りることができるので、みんなで折半して1社2万円とかで展示会が開けてしまいます。
商談を増やす、というのは仕事を進めていく上で大事なことです。
商談を増やす機会は自分たちでも作ることができますし、自分たちで作った方が効率も上がります。
小規模な商談会を自分たちで作ってみましょう。