企画書に必要な最低限の要素

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コンテンツビジネスをやる上でよく出てくるのが『企画書』です。
ビジネスを始める上で、最初に企画書があり、企画書をたたき台にして話し合いが行われ、調整が入ってそこからビジネスが進みます。

この企画書ですが、書いたことの無い人にはどう書けば良いのかわかりにくいかもしれません。
慣れれば『企画書を作るのは当たり前』という気持ちになってくるので、企画書を作ることになれていきましょう。

それでは、企画書に最低限これを入れておいた方が良い、という項目をここで挙げていきます。

■企画書に(最低限)必要な項目

企画書には以下の項目を入れましょう。

(1)自己紹介
(2)この企画でやりたいこと
(3)この企画で相手にやってもらいたいこと
(4)スケジュール

この4つが入っていれば、とりあえず企画書として機能します。
企画書はパワポで作ってもいいですし、Wordで作っても良いです。
とにかく、上記の4つを絶対に入れて書きさえすれば企画書として成立します。
4つの内容を少し深掘りしています。

(1)自己紹介

企画書の最初に書くことは自己紹介(自社紹介)になることが多いです。
そもそも、企画書を出すのは誰なのか、信用に値する企業(個人)なのか、どんな仕事をしている会社なのか、ということを示します。
危ない会社ではなく、真面目にやっている会社ですよ、というのをわかってもらうことが重要です。

特にこれまで付き合ったことのない会社とやりとりする場合には自己紹介(自社紹介)は入れておくようにしましょう。

(2)この企画でやりたいこと

企画書の企画書たる部分がこの「この企画でやりたいこと」を書くところです。
なにを実現したいのか、ということをわかりやすく書きます。
「わかりやすく書く」というのが重要です。

たまに「この企画でやりたいこと」の部分にこれから実現する機能の詳細などを書く人がいます。
そういった詳細については別紙にするくらいで良いです。
企画書はたたき台の段階なので、わかりやすく概要を示すことを優先しましょう。

(3)この企画で相手にやってもらいたいこと

企画書の提出相手に「これをやって欲しい」ということを記載する、ここが最も重要です。
ダメな企画書にありがちなのが「実現したいこと」だけを書いてそれで終わっているものです。
企画書を受け取った人は「ウチはなにをすればいいのかな、なにもしなくてもいいのかな?」と考えます。
やって欲しいことを書いていない企画書を見ると相手は「なにをすれ場良いのかわからないからピンとこない」となってしまいます。

気遣いをする人ほど、企画書に「相手にやってもらいたいこと」を記載するのをためらってしまうものですが、遠慮は必要ありません。
「○○をやって欲しい」というように相手にやってもらいたいことをしっかりと明言しましょう。

明言することで相手は「これならできる」「これはできない」「これはできないけれど、こういう形なら回避できる」という意見を出してくれます。
そして企画書がたたき台となり『調整』作業に入り、調整をすすめることで実際に企画を動かせる体制を作り出すことができます。

もう一度言いますが、企画書には「相手にやってもらいたいこと」を絶対に書くようにしましょう。
この記載があることで、プロジェクトに参加するメンガーが決まり、そして役割分担もできるのです。

本当に相手にやってもらいたいことはそれぞれあります。
「資金を提供して欲しい」
「場所を提供して欲しい」
「出演して欲しい」
「○○を制作して欲しい」
「××社との調整を担当して欲しい」
などなど、いろいろあるかと思います。
これらのやって欲しいことをしっかりと記載してください。
記載することで、相手は自分事として受け止め、そしてどのような体制であれば実現できるのかの意見をくれます。

(4)スケジュール

そして、最後にスケジュールを書きましょう。
相手の協力を得られるとしても、いつまでにやれば良いのか、示されたスケジュールで実現できるのか、ということも調整しないといけない項目になるからです。

「まだ相手の状況もわからないのにスケジュールなんて立てられない」と考えてしまうかもしれません。
しかし、相手の状況がわからないからこそ、えいやっ! と仮のスケジュールを入れてしまうのです。
仮のスケジュールを入れることで、相手は「このスケジュールなら対応できる」「このスケジュールは無理なので後ろ倒しして欲しい」という意見が言えるようになります。
相手の意見を聞いた上でスケジュールを変更していけば良いのです。

■企画書はたたき台

企画書の良いところは「絶対にこの通りにしないものではない」というところです。
企画書があればそれをたたき台に「ここはウチではできないので、こうして欲しい」という意見を出してくれます。

みんなの意見を聞くための「たたき台」となるのが企画書なのです。
やりたい方向性を決めて、そして担当が誰なのかを決める。スケジュールは実現できるものなのかを確認する。
とにかく企画書が出来ていればそれをたたき台にみんなが「こうすればいける」「これはすぐには無理」トイ犬をくれます。
その意見を取り入れて、企画を精度の高い物に変えていけばよいのです。

企画書の段階で完璧なものにする必要はありません。
企画書はみんなの意見をもらって調整するためのたたき台になればよいのです。

たたき台で良いのですから、わからないところは仮としてどんどん埋めていけば良いです。
仮として埋めた項目を本業の人に聞いてできる、できないの判断をもらい、そして企画を細かく正確にしていけば良いのです。

企画書はあくまでもたたき台。
このことを理解して、調整のためにまずは4つの項目を最低限作り込むようにしましょう。