取材を受けるときのコツは「短文で伝える」こと!

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色々新しい動きをしていると、ニュースメディアから取材依頼が来ることがあります。
取材の方法ですが、会ってヒアリングされることもあれば、電話取材のこともあれば、メールでの取材、というケースもあります。

それぞれ、取材の方法に違いはありますが取材後に「思ったほど言ったことを取り上げてもらえなかった」となってしまうことは多々あります。
なぜ、思ったほど言ったことを取り上げてもらえなかったのかと言うことが起きるのかというと、「1つの内容を長くしゃべりすぎた」ということが理由の1つにあります。

動画にしても、文字のメディアにしても取材を受けた際に長文で1つの内容を伝えるとたいてい「カット」されます。
長文がカットされるため、たくさん伝えたことが取り上げてもらえなくなってしまうのです。

長文がカットされる理由についてもう少し見て行きます。
1つ長文の例を見てみます。

例「地方でアニメコンテンツを盛り上げるには仲間の協力が必要だし、さらにコンテンツの理解も必要で、それらがうまくあわさらないとけないけれど、そもそも協力を得るためには普段からの人間関係が必要で、そういった人間関係ができている人がコンテンツについて詳しく知っているとは限らない」

このようなことを取材を受けた人がしゃべると、カットされます。
この文章の中には要素が複数入っています。
①地方でアニメコンテンツを盛り上げるには仲間の協力が必要です。
②コンテンツの理解をしておくことが必要です。
③仲間の協力をエルには普段からの人間関係が必要です。
④仲間が必ずしもコンテンツに詳しいわけではない。

このように4つの要素が入っているので、これを切り貼りして文章に起こそうとするといろいろ情報の抜け、漏れが発生し本質的なことを伝えられなくなります。
もし、テレビなどの映像メディアの場合にはさらに伝わりづらくなる(文章と違って映像は切り貼りでの編集はしきれない)ので、カットされます。

このように、長文を伝えるとカットされやすい状態となってしまうのです。

では、カットされない取材の受け方のコツはというと「短いセンテンスでしゃべる」ことです。
先ほどの内容だと、要素毎の内容を区切ってしゃべるようにすれ場良いのです。

①地方でアニメコンテンツを盛り上げるには仲間の協力が必要です。
②コンテンツを理解しておくことが必要です。
・・・
というように1つ1つ区切ってしゃべると、記事として取り上げてもらえるようになります。

ここから、少し私個人の経験談をお話しします。
これまでいろいろと取材を受けてきており、3人の有識者に色々意見を聞く、というような取材も受けてきました。
記者さんは3人別々にヒアリングして、記事の中では3人分のヒアリング内容を上手く埋めていく、という内容になっていました。
合計数十回、その手の記事の取材を受けていたのですが、あるときから「私のコメントを一番多く使ってもらうにはどうしたらよいのか?」を考えて取材対応をするようにしました。

記者さんが記事として埋め込みやすいのは「短い文章で本質を述べる」ことなので、長文でのしゃべりを極力排除し、全て短いセンテンスで伝えるようにしたところ、ほぼ毎回私のコメントが一番掲載されるようになったのです。

また、短い文章で伝えているために、記者さんの誤解も消えて修正点も減りました。
長文で伝えるのではなく、短い文章で伝えることで、結果的に記事に取り上げてもらえる情報量も増えたのです。

このように、取材を受けるときに短い文章で伝えることを心がけると、記事のクオリティも上がり、記者さんの負担も減り、さらに自分自身が記事のチェックをする際にも満足いくような内容になりやすいです。

「自分ではしっかり伝えたのに、記事に掲載されなかった」と感じてしまったことのある人や、これから取材を受けるチャンスがある、という人は「短い文章で伝える」ことを心がけてみてください。
それだけで、記者さんがしっかりと情報を組み込んでくれるようになります。