コミュニティ運営をするコツは似たコミュニティに一度入って運営側にまわること

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Photo by Kimson Doan on Unsplash

アニメ地域おこし学校の無料セミナーにゲスト講師としてAnime-PoiBaseの運営、浜中亮さんが来てくれました。
そこでコミュニティの立ち上げに関するノウハウを色々とヒアリングさせていただきました。

浜中さんはStartUpWeekend Tokyo Animeも立ち上げ、アニメで起業チャレンジしたい人があつまって3日間かけてみんなでサービスを作り込む、というような会も運営しています。
このStartUpWeekendは、世界中に広がりがあるコミュニティで、日本国内でも毎年何十回も3日間集まってみんなで何かを作りきるイベントを実施しています。
さて、こういったコミュニティを立ち上げるときに「ゼロから全てを始めるのはリスクもあるし、なにをすれば良いのかわからない」という状態になりがちです。
では、どうすれば良いのかというと「運営側に入って一緒にコミュニティを育てる側に回る」ということをすれば、コミュニティの運営者として第一歩を踏み出すことができます。
実際に浜中さんもStartupWeekendで運営側にまわり、その後企画をする立場になりました。
StartupWeekendでは、運営側にまわって何回かイベントを実施すると企画をできるという資格が与えられる仕組みになっています。
そうやって信用できる仲間を増やし、そしてさらにコミュニティが大きくなる仕組みとして世界中で育ってきました。

こういった「自分のやりたいことに近いコミュニティ」でまずは運営側として参加すること、がコミュティ運営を始める第一歩になります。

■仲間ができてノウハウを持てばコミュニティは作れる

コミュニティ運営は仲間とやる物ですから、仲間集めは必須です。
自分のやりたいことに近いコミュニティに参加していると仲間は自然に集まってきます。
また、コミュニティの運営側にまわるとノウハウが蓄積され、自分自身がコミュニティの企画者になったときにもなにをすれ場良いのかが明確にわかるようになります。
この仲間とノウハウの2つがそろえば、あとは「なにのコミュニティにするのか」を決めればコミュニティ運営を開始することができます。

StartupWeekend以外にも、コミュニティはいろいろと派生して生まれてくるものです。
たとえば同人誌即売会ですが、今ではたくさんの種類があります。
これらは元々同人誌即売会に参加して「運営として手伝いたい!」という人が運営側にまわり、そして運営ノウハウを身につけ、その後自分自身が即売会の企画者に成り即売会が増えていく、という流れをたどりました。
即売会の運営者のつながりによって新しい即売会を企画するときでも助け合いがあり、そして場合によっては共同運営などもできるようになり、イベントの規模も大きくなる。
そうやって発展してきた経緯があります。

コミュニティというのはいきなり立ち上げるものと言うよりは「近いコミュニティから派生してくること」が多いのです。
だからこそ、自分自身がコミュニティを立ち上げたい、と思った場合は近いコミュニティで運営側で汗をかいて修行することをオススメします。
修行と行ってもコミュニティ運営は楽しいことが多いので楽しみながら学び、そして仲間を得ることが出来ます。
しっかりコミュニティに貢献するような心構えができ、貢献する方法がわかるとコミュニティ運営の一番大事な部分を理解できた状態になります。

■集客にもつながる

コミュニティで大事なことは「信用される」ことです。
派手なネタを出すこともいいのですがそれはマーケティングの話で、コミュニティとして安定して運営していくためにはメンバーとの信頼関係が重要な要素になります。
信頼関係を作る、信用されるためには「時間軸」も大事な要素となり、これまでどんなことをやってきたのか、ということを見られるようになります。
ですので、これまでの経験で別のコミュニティにしっかりと貢献していると信用されやすく、新しいコミュニティを作ったときにも参加者が増えやすくなります。

また、コミュニティは1つのところに囲い込む、ということをしないコミュニティも多いのでいくつかのコミュニティとやりとりをしているとお互いに集客し合う協力関係になることも多いです。
1つのコミュニティだけで成長するのではなく「界隈」ができることで全体として成長していくのがコミュニティなのです。

コミュニティを立ち上げるときには、事前に近いコミュニティに参加し、運営側に参加させてもらってどのようなコミュニティ運営をすれば良いのかを修行してみましょう。