ニュースになるコツは?

地域

Photo by Matt Chesin on Unsplash

せっかくコンテンツを使った取り組みをするのだからニュースになってもらってみんなに知ってもらいたい!
アニメ地域おこしをしていると、上記のように思う機会が良く出てくるものです。
ニュースになると記事として取り上げてもらえて、メディアから拡散して多くの人に取り組みを知ってもらうことができます。
ネットメディアだとYahoo!ニュースなどに取り上げられるとかなり多くの人が見てくれます。
では、どうすればメディアに取り上げてもらえるのでしょうか?

ニュースとして取り上げてもらうコツはメディアにプレスリリースなどを送付することです。
このプレスリリースの送付についてはまた別の機会に詳しく解説します。

もう1つ、ニュースとして取り上げてもらうために重要なことがあります。
それは「NEWなことをすること」です。

■Newsとは、新しいこと

ニュース、英語でNewsですがそのまま「新しい情報を伝える」のがニュースです。
ニュースにはNewなことが含まれていることが重要です。
新しい取り組みをしていることがニュースに取り上げてもらうために大事なことなのです。

これまで誰もやっていなかったサービスを開始するとか、この地域では初めての取り組みであるとか、新テクノロジーを使うとか、そういった新しいことを含めるとニュースとして取り上げてもらいやすくなります。
すでに誰かがやった二番煎じや、模倣ではニュースとして取り上げてもらえないことが多いです。

アニメ地域おこしにおいては現状ニュースとして取り上げてもらえることは多いです。
まだまだ「地域でアニメを使ったとりくみをすること」が少ないからです。
しかしながら、たとえば地域キャラクターを作るといったことはすでに多数の事例があるのでニュースとしては取り上げてもらえることはほとんどありません。
新しい取り組みではなくなったからです。
ちょっと変なゆるキャラといったネタも奈良の「せんとくん」あたりでかなり出尽くしてしまったので、もはや話題にならなくなってきました。
ニュースになるにはみんなが「飽きていない、新しいネタ」を提供する必要があるのです。

■模倣ではなくチャレンジを

地方自治体で何かの事業をするときによく言われるのが「事例はあるのか?」ということです。
自治体は他の自治体と情報のやりとりをしていたり、視察に行って他の自治体の成功事例などを学んで効率的に自分たちの地域に事例を取り込んで良い事業を実施しようとします。
ただし、それはニュースにはなりません。
使い古されたネタになっているからです。
模倣は失敗しづらい、ある意味便利なやり方ですがニュースを作るという点においてはマイナスの効果の方が大きいのです。

広く色々な方に知ってもらうためにはメディアの力はとても重要です。
そしてメディアを使うには「ニュース」を作ることが必要です。

もし、他の自治体の事例を模倣するにしても「新しい取り組み」を入れることはできないか、工夫の余地はないかじっくり考えてみて実施してください。
模倣ではなく進化形の新しい取り組みになればニュースとして取り上げてもらえる可能性は上がりますし、ニュースになることで興味を持ってくれる人が増えます。
目立っている自治体では「スーパー公務員」みたいな人が現れて新しい取り組みをして、そしてニュースにたくさん取り上げられる、という状態になっています。
スーパー公務員が何をしているのかというと「ニュースになりそうな新しい取り組み」を考えた上で実施しているので、どんどんメディアが追いかけてくれるようになり、そしてどんどん目立って告知されていく状態を意図的に作っているのです。

自治体以外でも同じで、模倣するだけでなく「新しいチャレンジ」をすることがメディアに取り上げられるコツなので、アニメ地域おこしをしている人は新しい要素を取り入れられないか常に考えて事業を行っていくようにしましょう。
新しい取り組みがあると面白がってくれる人がついてきてくれますし、面白がってついてきてくれる人が増えると「面白い集団」が形成されて、次以降の取り組みもさらに面白くなります。

プロジェクトを実施するときには「ニュースにする」ことを前提に新しい何かを埋め込めないかを考えて行くようにしましょう。