遠方の地域のイベントは劇団と連携するとよし!

アニメビジネス

都市圏にある劇団

各地域の都市圏には劇団って結構あります。
人が集まって芝居をする。
都市には演劇用のホールやステージがあるところも多いです。
民間が運営しているところもあれば、公共機関が運営している劇場もあります。

日本は演劇がそこそこ栄えている国と言えます。
まず、幼稚園保育園から小中学校ではなんだかんだで簡単な演劇をする機会を与えられることも多いです。
発表会や文化祭的なところで演劇をしたり、演劇部があったり。

劇団ですが、3人でやっているところもあれば10人以上の大所帯のところもあります。
劇団同士で繋がっているので、足りない人は他の劇団から応援に来てもらったり、といったこともやっています。

遠方のイベントで

ここから、キャラクター運営の話になります。
キャラクター運営をしていると、「ウチの地域にもぜひ出店(出展)してください」といわれることがあります。

地域のキャラクターを集めるイベントだったり、デパート的なところだったり。
そこで出てくるのが「旅費」の問題です。

1日だけのイベントであればまだいいのですが、1週間ずっと続く販売イベントなどになると宿泊費、などもろもろ含めると大変な金額になります。
イベントでの物販では回収できない、できてもトントンになるので行かない方がリスクもなくて良いかも、という状態になることも多いです。
なにより、イベント物販はとても疲れます。

また、コスプレイヤーさんがいれば物販もしやすいですが、遠方だとコスプレイヤーさんの調達、服のサイズ調整なども大変です。

キャラクターグッズをイベントで販売する場合はいわゆる「専門知識」も求められます。
キャラクターの名前だけでなく、キャラクターの特性、キャラクターがどのように成長してきたか、等の情報もファンの人と共有する必要があります。
ファンの人はイベントでそうした少しの会話を楽しみつつ、商品を購入してくれることも多いからです。

イベントを誰かに任せるには

イベントを誰かに任せる、という選択肢もあります。
たとえば、イベント運営の会社に外注する、というのも良くやられている手法です。

お金がある場合、展示会などはイベント会社に丸投げして、設営からコスプレイヤーさんの調達まで全部やってくれたりします。
商品やキャラクターの説明のマニュアルなどはある程度自分たちでまとめる必要はありますが、ある程度楽できます。

ただ、そういう場所に来てくれるレイヤーさん(コンパニオンさんの場合も)はあまり知識を求められず、基本的には美しさで人を呼び寄せるのが仕事になり、説明要員は別になります。

また、イベント運営会社に依頼すると、毎回違う人が現場を担当するので知識はリセットされることがほとんどです。
こうした問題に、どう対処すべきか、、、と考えて出た結論は「地域の劇団との協力関係を作ること」です

結論:劇団と連携しておまかせできる体制を作る

ここでいったん結論です。
そのイベントがある地域の劇団と連携して、仕事をおまかせできる体制を作る、というのがオススメです。

もちろん、最初の1,2回は自分たちも参加していろいろと運用を決める必要はありますが、3,4回目以降は一気に楽ができます。

まず、劇団の機能を見てみます。
劇団の人は「衣装製作」ができます。
コスプレ衣装なども製作できる人が中に1人はいたりします。

そして、劇団の人は「台本を読んでキャラクターの深みを理解する」ということに慣れています。
というかそれが仕事です。

中小の劇団の人は他の仕事もしつつ劇団員をしていることが多いので、「平日、休日共に日程調整が得意」です。
舞台に出るとき、練習する時間、など普段から日程の調整をしつつ、他の仕事もこなしつつ、舞台をするということをこなしているのです。

さらに、物販の経験もみんなあります。
中小の劇団では自分たちの舞台では、自分たちの舞台グッズなどを売ったりします。

最後に、劇団の人は少なからず「お客さん」を持っています。
10人とかそこまで大きくない規模のこともありますが、そのお客さんは宝物です。

このように、劇団にはさまざまな機能があり、その機能がものすごく地方イベントを実施する際の連携先として優れていることがわかります。

ただ単にコスプレイヤーさんを探すだけならコスプレイヤーさんを直接探せばなんとかなるかもしれませんが、他の機能まで含めると劇団は非常に優れている団体と言うことがわかります。

東北ずん子プロジェクトでも、実際に劇団の方にイベントの運営をおまかせしたところ、事前にキャラクターの特性を踏まえつつ、衣装も作りつつ、コスプレイヤーさん、そして販売スタッフとして参加してくれる体制を作ってもらえました。
もちろん、劇団の人に追加で利益が行くようにコスプレ写真を販売するとかもチャレンジしてもらい、その利益はイベント運営の委託費以外に追加で受け取ってもらう、というような相手にとっても損をしない体制を作ってやりました。

結果、委託費分もあわせても利益が出る形で運営でき、そして回数を重ねる場合は我々の旅費自体を圧縮できるようになりさらに利益が出る形となりました。
同じ劇団さんにお願いしているため、キャララクターの知識など引き継がれています。
お客さんとのコミュニケーションもしっかりできる人たちなので、安心して続けてお願い出来る、といういいかんけいになれました。

もし、自分たちの住んでいない地域でイベントを何度も実施する可能性があるとき、たとえば地方の人が東京でイベントを何度も実施する場合などでは「劇団の人と組む」ことも選択肢として入れるのがオススメです。